■(1行まとめ)
パラアウトするには「統合トラック」を使えばよい
SynthesizerV Studio Proをスタンドアローンでは無く、VSTiプラグインとして使った時、「設定」の「オーディオ」の所に、「チャンネル配置」というものが出てきます。
・統合マスター
・ブレス分離マスター
・統合トラック
・ブレス分離トラック
がありますが、これらについて説明します。
・統合マスター
初期値。現在SynthesizerVを呼び出しているDAWのトラックに、SynthesizerVのすべての音声をまとめて出力。
・統合トラック
SynthesizerV Studio Proでパラアウトしたい時はこれに変更するとよい。
SynthesizerV内に複数のトラックがある場合(メインボーカルとコーラスなど)、それぞれのトラックの音声を、DAWの複数トラックに一つずつ振り分ける事ができる。
SynthesizerVを「統合トラック」の設定にした上で、DAW側にパラアウト用の複数のトラックを作成し(※1)、各トラックの音声インプットをSynthesizerVの該当のトラックに指定すると、指定したSynthesizerVのトラックの音声が、該当のトラックに出力される。
これにより、SynthesizerVの各トラックに対してDAW側の音量フェーダーや、リバーブ等のVSTエフェクトなどをDAW側の個別トラックで施せるようになる。(メインボーカルとコーラスでリバーブの量を変えたい時など)
SynthesizerVのトラック1がOutput1、トラック2がOutput2に、というように振り分けられる。
※1
使っているDAWによってパラアウト設定は異なる。
下の方にGoogleで検索して上位に出てきた参考リンクを付けておきます。
・ブレス分離マスター
これもパラアウトの一種。
ただし、SynthesizerVのトラックごとのパラアウトではなく、声に含まれる息成分と声の主音声を分離し、それを2つに振り分けてDAWに出力する。
音声そのものに混ざっている息成分で、息継ぎとは異なる。
主音声と息成分を分けて音量調整することで、よりハスキーやウィスパーに近づけたり、または遠ざけたり、といったことが可能。
→
Output1がSynthesizerVの全トラックの主音声、Output2が全トラックの息成分。
・ブレス分離トラック
これも主音声と息成分の分離出力になる。
「ブレス分離マスター」との違いは、「統合トラック」と同じように、SynthesizerVの各トラックを、DAW側のそれぞれのトラックに振り分け出力できるようになっている点。
(AHSに聞きました。AHSの回答が他の方にも役立つと思ったので紹介します。わたしの理解に間違いがあれば指摘してください。)
※1
DAW側のパラアウト設定はお使いのDAWによって違います。
とりあえずGoogleで検索して上位に出てきたもの
Cubaseのパラアウト設定
Studio Oneパラアウト設定
Logicパラアウト設定
Digital Performerパラアウト設定
Ableton Liveパラアウト設定
FL Studioパラアウト設定
Cakewalkパラアウト設定
https://www.ongen-opt.com/entry/2022/02/10/153000